【薬剤師必見!】抗うつ薬 S-RIM トリンテリックス(ボルチオキセチン)の特徴をわかりやすく解説!
こんにちは。フリーランス薬剤師のハルです。
フリーランス薬剤師は「即戦力」としての勤務が求められるため、幅広い知識が必要となります!
今回は『S-RIM(セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬)の特徴』について書きたいと思います。
・薬剤師1〜3年目の人
・S-RIM の特徴について学びたい人
S-RIMとは?

S-RIM(Serotonin Reuptake Inhibitor and serotonin Modulator)は『セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬』です。

2019年 11月発売の比較的新しいタイプの抗うつ薬です!
S-RIMの作用機序

● 主作用:① セロトニン再取り込み阻害作用 + セロトニン3受容体遮断作用
● 副次的作用
② セロトニン7受容体 +1D受容体遮断作用
③ セロトニン 1B 受容体部分アゴニスト作用
④ セロトニン 1A 受容体アゴニスト作用
→ 脳内で細胞外のセロトニンのみならず、ドパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、ヒスタミン濃度を上昇させる!
S-RIMの特徴
トリンテリックス(ボルチオキセチン)
規格:10mg、20mg
Tmax:約 12時間
半減期(t 1/2):約 67時間
適応
・うつ病・うつ状態
特徴
① 大うつ病性障害の第一選択薬!(認知機能改善効果もあり)
② 臨床用量でセロトニン再取り込み阻害作用が低く設定されている
→ “性機能障害” や “中止後症候群” の副作用が少ない!
③ 抗ヒスタミン作用、抗コリン作用、抗α1アドレナリン作用を有さない!
→ 口渇、便秘、食欲亢進、体重増加、眠気、起立性低血圧などの副作用は非常に少ない!(高齢者にも使いやすい)
主な副作用
・吐き気、嘔吐(服用初期)
併用注意 → “消化管出血“などの有害事象の報告あり
・NSAIDs
・抗凝固薬
・出血傾向のある患者
禁忌
・MAO阻害薬 投与中または投与中止後2週間以内の患者

吐き気、嘔吐の発現頻度はSSRIより少ないですが、治療初期に見られやすいので注意が必要です!
(ひどい場合は”ドンペリドン“などの制吐剤の提案をしてもいいかもしれません)
まとめ
S-RIM(セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬)の特徴についてまとめました。
・トリンテリックス(ボルチオキセチン)は、セロトニン再取り込み阻害作用 + セロトニン受容体調節 により口渇、便秘、食欲亢進、体重増加、眠気、起立性低血圧などの副作用が少ない!(高齢者にも使いやすい!)
・吐き気、嘔吐の発現頻度はSSRIより少ないが、治療初期に見られやすい…
引き続き、精神科領域の薬についてまとめていくので是非ご覧ください!

今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
分かりやすくまとまった良書なのでご興味ある方は是非手に取ってきてください!

