大手調剤薬局のメリット、デメリット!?4年働いて感じたこと3選
こんにちは。アシオです。
2023年 12月より休職中のHSP気質の薬剤師です。(2024年2月現在)
薬剤師歴10年の中で2回の転職を経験しました。
① 400床を有する基幹病院 (2年)
② 地域に根差した中小調剤薬局 (4年)
③ 全国にチェーン展開している大手調剤薬局 (4年)
今回は③ の大手調剤薬局で4年間働いて感じた『メリット』、『デメリット』について書きたいと思います。
・大手調剤薬局で働く『メリット』、『デメリット』が知りたい薬剤師
・大手調剤薬局への転職を考えている薬剤師
アシオの勤める大手調剤薬局
● 全国にチェーン展開している調剤薬局
● M&A も積極的に行う『東証1部上場企業』
大手調剤薬局で働くメリット、デメリット
メリット
①『新人教育体制』や『マニュアル』、『研修』がしっかりしている!
大手調剤薬局は『たくさんの社員』がいるため、マニュアルが徹底されています。
・『薬局内での動きを統一する』ための調剤内規
・『トラブル発生時』の連絡網
・『店舗間での医薬品交流をスムーズにする』ためのシステム など
誰でも安心して働くための体制が整っています。
また、中小調剤薬局と比べて新人薬剤師研修もしっかりしているため、スムーズに患者対応ができると感じました。
中小調剤薬局だと『新人薬剤師が数年に一度しか入ってこない』ため、教育が適当な印象を受けました。
もし、『調剤薬局で働きたいと考えている薬学性』がいたら、最初の1〜3年は大手調剤薬局で経験するように伝えたいと思っています。
②『たくさんの診療科』を経験できる!
大手調剤薬局は『さまざまな診療科の門前』に店舗を構えているので、店舗間移動を通して多くの処方箋に触れることができます。
「机上の空論」と言うことわざがあるように、どんなに参考書を読んでも、『その処方箋に触れ実際に服薬指導して』いかなけば知識が定着しにくいと感じます。
❶ 5年間『1つの薬局』しか経験していない薬剤師
❷ 5年間で『10店舗』の薬局を経験した薬剤師
おそらく『薬剤師としての成長』が著しいのは後者(❷)でしょう。
・1日に触れる『処方箋枚数』
・1日に『患者に質問された数』
・その質問を受けて『愚直に薬と向き合う姿勢』
これが一人前の薬剤師を育てると個人的に考えています。
そういう意味でも若いうちから、大手調剤薬局で『様々な診療科を経験できる』のは魅力的だと思います。
③『人員が確保』しやすい!
大手調剤薬局は『毎年一定数の新人薬剤師が入ってくる』ため、人員不足になりにくい印象です。
仮に『退職者』や『産休に入る女性薬剤師』が出ても、中小調剤薬局に比べてすぐに人員が補充されます。
『子供の発熱』などで急な欠員が出ても、他店からヘルプももらいやすいです。
また、人数が多いので『有給も取りやすい』です。
この点は『今後子供を考えている女性薬剤師』には大きなメリットかと思います。
デメリット
① 管理職に就きにくい…
大手調剤薬局は『在籍する薬剤師の数も多い』ので管理職になりにくい印象です。
管理職に興味がなければ良いですが、早い段階でマネジメント経験を積みたいと考える方は、相当の努力が必要かと思います。
・直属の上司と日頃から『密なコミュニケーション』をとる
・人事評価のタイミングで『管理職になりたい』とアピールし続ける
などをしていくことが大事だと思います。
② 店舗間の移動が多い…
大手調剤薬局は『流動性が激しい』ので、店舗間の人員が大きく変動しやすいです。
せっかく慣れてきたタイミングで他店へ移動することも少なくありません。
同じ系列の店舗でも、場所が変わればまた一から業務を覚え直さなければなりません。
・薬歴の書き方
・会計は『薬剤師が行うのか』、『医療事務が行うのか』
・棚卸しは『毎日やるのか』、『1ヶ月に1回か』 など
短いスパンでの環境変化が苦手な方には向いてないかもしれません。
③ 給料は中止調剤薬局に比べて『低めの水準』…
給与は『市場規模』や『働き手の需要と供給』で決まります。
大手調剤薬局は放っておいても人員が集まりやすいので、給料は調剤薬局業界では低めな印象です。
また、『全国転勤可能か』、『地域限定での勤務か』で昇給率やボーナスも変わってきます。
まとめ
大手調剤薬局は、
『新人薬剤師』
『たくさんの処方箋に触れたい』
『短いスパンでの移動が苦にならない』
『徹底された管理体制、マニュアルで安心して働きたい』
と考えている方に向いていると思います!
一方、給与水準は頭打ちな印象なので、転職による年収の増加は見込みにくい印象です。
また、社員がたくさんいるので、大きな組織を動かす歯車感は否めません…
管理職につくのも時間が掛かる印象です。
今回の記事が、就活や転職の参考になれば幸いです。