病院薬剤師のメリット、デメリット!?2年間働いて感じたこと3選
2023年 12月より休職中のHSP気質の薬剤師です。(2024年2月現在)
薬剤師歴10年の中で2回の転職を経験しました。
① 400床を有する基幹病院 (2年)
② 地域に根差した中小調剤薬局 (4年)
③ 全国にチェーン展開している大手調剤薬局 (4年)
今回は①の新卒で入った病院で2年間働いて感じた『メリット』と『デメリット』について書きたいと思います。
・病院で働きたいので、『メリット』や『デメリット』が知りたい就活中の薬剤師
・『病院への転職』を考えているので情報が欲しい薬剤師
アシオが勤めていた病院
・病床数 : 400床
・診療科 : 『内科』、『呼吸器科』、『緩和ケア科』など幅広い診療科
・薬剤師数 : 13人
・業務 : 調剤、監査、TPN調製、抗がん剤調製、病棟業務、持参薬鑑別など
ちなみにお局のパワハラが原因で2年間で退職しました…
病院薬剤師のメリット、デメリット
メリット
①『輸液』や『注射剤』、『抗がん剤』の勉強ができる!
調剤薬局に転職して感じたのが、『輸液』や『抗がん剤』などの処方箋に触れる機会がとても少ない言うことです。
薬の知識を一番得る勉強方法は、『実際にその処方箋に触れる』ことだと考えます。
2年しか勤務していませんでしたが、新卒で『これらの業務』に携われたのは大きかったです。
②『医師』や『看護師』、『放射線技師』といった医療従事者と関われる!
『医師』を始めとする『看護師』や『放射線技師』と関われた経験が大きかったです。
病棟を担当していた際は、『薬の勉強会』を開くことで看護師さんたちとコミュニケーションが取れて、患者の情報連携が速やかにできました。
また、『仲良くなった医師』から処方意図や抗がん剤用量の相談を受けたりと、臨床の現場に携わることができました。
③ カルテを元に『医師の処方意図』が理解できる!
調剤薬局で働いていると『処方箋』と『患者からのヒアリング』でしか、病状や処方意図を把握できません。
薬剤師に不信感を持つ患者は、なかなか話をしてくれないので、『適切な服薬指導』が難しい場合もあります。
一方、病院の場合は『電子カルテ』を共有しているので、入院患者の処方薬変更理由がスタッフ間で確認できます。
なぜ『その薬に変わったのか?』主治医の考えをカルテを通して読めたり、その変更が怪しい場合はそれを元に先輩や上司に相談してから医師に疑義照会できます。
医師の処方意図を学べたのはとても勉強になりました。
デメリット
① 当直が大変…
病院の規模によりますが、『当直業務』がある場所もあります。
『宿直』とは、法定労働時間外である夜間に従事する仕事で、通常業務をおこなわないのが特徴です。 一方、『夜勤』は法定労働時間に含まれており、通常業務をおこないます。 そして、『当直』は日直と宿直を合わせた総称で、両者に業務内容の違いはありません。
1晩を薬剤師1人で対応しなければならず、責任が大きいため当直は辛かったです。
私が勤めていた病院は『夕方17時30分』から『翌8時30分』まで夜間緊急外来を受診した患者への服薬指導や、入院患者が急変した場合の薬の準備などをします。
仮眠もできますが、緊急対応時はPHSで起こされて対応しなければなりません。
② 給料が安い…(薬剤師業界の中では…)
病院は『調剤薬局』や『ドラッグストア』に比べて、給料水準が低いです。
私が勤めていた病院では手取りで18万くらいでした。
ボーナスは出ましたが、初年度(1年目)の給料は『350万』くらいでした。
転職して入った中小調剤薬局での年収『470万』くらいだったので、年収ベースで100万ほど変わる場合もあります。
③ 年功序列な職場環境…
病院での経験が1箇所しかありませんが、周りの友人の話を聞いても『年配の薬剤師が多い』印象です。
私が勤めていた病院も若い層が20代前半に対して、高い層は40〜50代でした。
やはり長く勤めることで給料が上がる設定なので、勤続年数の長い社員が多い印象です。
『当直』や残業も若手薬剤師の比率が多かったので、勤めていた2年間はサービス残業や土日出社もしていました。
まとめ
病院時代は『月50時間のサービス残業』や『3時間ぶっ通しの抗がん剤調製』、『パワハラお局のいじめ』など辛い日々も多かったですが、たくさんの学びもありました。
『若いうちの苦労は買ってでもしろ!』とは言いますが、私も社会人1〜2年目を病院で過ごせて良かったと思っています。
ただ合わないと感じたら、年数問わずすぐに転職しましょう!
引き続き、転職の経験談を書いていくので、これから転職活動をする方の参考になれば幸いです。