最初に勤めるなら病院?薬局?新卒薬剤師にオススメしたい職場環境
こんにちは。アシオです。
2023年 12月より休職中のHSP気質の薬剤師です。(2024年2月現在)
薬剤師歴10年の中で2回の転職を経験しました。
① 400床を有する基幹病院 (2年)
② 地域に根差した中小調剤薬局 (4年)
③ 全国にチェーン展開している大手調剤薬局 (4年)
私が新卒の時代(10年前)は『最初は病院で経験を積む!』という風潮があり、周りに流されて地元の基幹病院へ就職しました。
最初の就活は『情報も少なく』、分からないこともたくさんありますよね…
今回は『病院』と『調剤薬局』で勤務経験がある私が考える新卒薬剤師にオススメの環境について書きたいと思います。
・新卒で『病院』に入るか『調剤薬局』入るか迷っている薬学生
結論
もし、『これから就活予定の薬学生』から相談を受けたら
・400床以上ある『基幹病院』
・全国に様々な門前を抱える『大手調剤薬局』
のいずれかに就職するように伝えます。
400床以上ある『基幹病院』
“病院”と一言でいってもその『規模』や『対応している診療科』が大きく変わります。
個人的には、『内科』や『外科』、『呼吸器内科』、『緩和ケア科』といった診療科を多く有する規模の病院への就職をオススメします。
なぜなら、『病棟薬剤業務』や『抗がん剤の調製』といった業務は、ある程度の入院施設でないと経験できないためです。
私は現在、大手調剤薬局に勤務していますが、新しく発売された『抗がん剤』や終末期の疼痛緩和目的で出る『医療用麻薬』の処方箋が来ないため、臨床経験が病院時代より積めておりません。
これらの知識は、『超高齢化社会を迎える日本』において、薬剤師として必須となるため、働きながら学べる病院への就職は良いと思います。
ただし、合わない『上司』や『同僚』がいた場合に、環境を簡単に変えれません。
また、『給料水準が低め』なところが多く、奨学金を借りている薬学生は生活が苦しくなるかもしれません。
病院へ勤めていたとき(1〜2年目)の、手取りは18〜19万でした…
うち、奨学金の返済は5万です…
全国に様々な門前を抱える『大手調剤薬局』
『奨学金を借りている方』、『いろいろな診療科の門前で経験を積みたい方』には大手調剤薬局への就職をオススメしたいです。
調剤薬局は病院に比べて給料水準が高めです。
また、なんといっても『さまざまな診療科の門前薬局』であることが多く、たくさんの処方箋に触れることができます。
『総合病院の門前』は大手調剤薬局が入っていることが多いため、配属先によっては抗がん剤や医療用麻薬の調剤や服薬指導に関わることができます。
しかし、薬剤師数の増加に伴い、都心部では薬剤師が飽和しているため、地域限定での採用は難しくなっているようです…
私が新卒だったときは、『都心部での求人』はまだまだありましたが、最近では地方の求人が多い印象です…
一方、病院と違い『合わない上司』や『同僚』がいても異動希望を出せば比較的距離を取りやすいです。
その後のキャリアプラン
・大手調剤薬局の『管理職』
・地域密着型の『病院』もしくは『中小調剤薬局』へ即戦力として転職
大手調剤薬局の『管理職』
もし、大手調剤薬局で順調にキャリアを積んだら『管理職を目指す』ことになると思います。
『2年に一度の調剤報酬改定』で薬局の経営も目まぐるしく変わるため、それらに関わることができれば今後のキャリアに大きくプラスになります。
地域密着型の『病院』もしくは『中小調剤薬局』へ即戦力として転職
地域医療に興味があるなら、知識や経験を積み『地域密着型』の病院か中小薬局への転職が良いでしょう。
いずれも『即戦力を求めている』ため、今までの学びを活かすことができます。
まとめ
薬剤師の売り手市場は終わりを迎えています。
『就活をサボり』、『適当な職場』を選んでしまうと後で痛い目に遭うかもしれません。
いずれにせよ、『先々を見据えたキャリアプラン』を思い描くことが重要です。
・大学のOB、OGから情報を収集する
・SNSを活用し、最新情報を見逃さないようにする など
『自分が将来どんな薬剤師になりたいか?』を考えながら就活に励んで頂ければ幸いです。