5人に1人が当てはまるHSPとは?繊細な自分との上手な付き合い方
こんにちは。アシオです。
2023年 12月より休職中のHSP気質の薬剤師です。(2024年1月現在)
今回は5人に1人が有する『HSPという気質(性格)』と『その気質との上手な付き合い方』について書きたいと思います。
かくいう私もHSPの気質があります…
HSPの気質を有することで日常生活だけでなく、社会生活に支障が出てしまうことがあるため自分の気質を理解し上手に付き合っていくことが重要になります!
私のように自分の気質に悩む方の参考になれば幸いです。
・周りの挙動、発言が気になり萎縮してしまう人
・周りに気を遣いすぎて疲れやすい人
・周りを気にし過ぎる自分がどこか可笑しいのではないかと思っている人
HSPとは?
HSPとはHighly Sensitive Personの略で「とても敏感な人」を意味します。
(日本では“繊細な人”と言われることが多いようです。)
アメリカの精神分析医 エレイン・アーロン氏が提唱したもので、繊細な気質を持つ人を指します。
今でこそ、HSPという気質は世間に認知され始めていますが、それ以前は「内向的な人」ということで片付けられてきました…
・不安を抱きやすい
・心配性
・恥ずかしがり屋/シャイ
・神経質 など
また、これらの症状は『慣れない環境』で十分なサポートを受けれない時に起こりやすいと言われています。
そのため、その気質を理解し上手に付き合っていく必要があります。
HSP 診断テスト
以下の特徴に12個以上 YESがあったら、HSPである可能性があります。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
HSPの特徴 (短所)
① 感じる力が強すぎる…
HSPの人は、五感が優れており『感じ取る力、感情を汲み取る力』が強いです。
「視力」「聴覚 」「触覚」「嗅覚」「味覚」が優れており、小さな変化に気づいたり、少ない情報から多くを読み取ることができます。
例えば、
・パートナーの小さな変化
・職場の上司の機嫌
・換気扇や冷蔵庫の些細な音 など
一方、常に周りを気にするため、普通の方に比べて疲れやすくストレスへの耐性も弱いです。
1対1で深い話をするのは好きだが、周りに気を遣わなければいけない大勢の飲み会が苦手だと言う人がHSP気質に多いのはこのためです。
また、最悪のシナリオを想定するため、物事を深く考え過ぎてしまい、不安感を抱きやすいです。
② 『気にしない』という事ができない…
HSPの人は気にしないと言うことができません。
例えば、
テーブルの隅にコップが一つ置かれてたとします。
HSPは”コップが落ちないか気が気じゃ無くなってしまい“ます。
「コップなんて視界に入れなきゃいいのに、なんで見ちゃうの?」
と言われてもHSPは気になってしまいます。
これと同じ感覚で、誰かの気持ちに気づかないこと、気づかないフリをすること、そもそも気づかずにいることができません。
他者の状況や感情に気づくHSPには『気にしなくていいのに…』というアドバイスは意味を為しません。
また、受け取った情報を奥底まで感じ取るため、冗談などを軽く受け取ることができません。
③ 相手の『わからない』という感覚が、わからない…
HSPの人は、思いやりのない発言や態度をする相手へ強い苛立ちを感じることがあります。
繊細な感覚で相手を思いやることが『当たり前』のHSPからしたら、そのような言動をする意味が理解できないためです。
しかし、この当たり前に相手のことを考えて思いやると言うことが普通の人には逆に理解することができないのです。
HSPの強み(長所)
① 優れた知覚能力、感じ取る力
HSPは五感が優れているため、『感受性が高い』です。
良いと思ったものを受け取り深く味わい、味わったものを濃縮して出力することができます。
また、色々なことに気づき、深く考える力を有しています。
② 思いやり、思慮深さ、共感力
HSPの人は、思いやり(思慮深さ)が強い方が多いです。
相手を傷つけないように注意を払うことが当たり前にできるため、相談役になる人が多いようです。
③ 想像力が豊か
HSP気質の人は想像力が豊かです。
色々なことに気づくため、直感的なインスピレーションを得やすいです。
また、慎重で危機管理能力も高いため、物事が悪い方向に進まないよう熟考してから作業に取り掛かることができます。
HSPとの上手な付き合い方
① 自分がHSPであることを自覚する! ありのままの自分を好きになる!
HSPの気質と上手に付き合うための第一歩として、自分がHSPであることを自覚することが大切です。
人よりも繊細で気にしてしまうのは、病気ではなく性格だからしょうがないと分かるだけで随分と肩の荷がおりることでしょう。
また、HSPは内向的な性格ゆえに自己肯定感が低い人が多いようです。
まずは、繊細で感受性が高いありのままの自分を受け入れて好きになることで、自分自身と上手に付き合う土台を作ります。
ありのままの自分を受け止めたら、 ありのままを曝け出して応援してもらいましょう。
勇気を出して、『自分が何者か示すことで”共感してくれる人』、『受け入れてくれる人』が出てきます。
もし、実社会で自身を曝け出すのが難しければSNSで発信するのが良いです。
HSPとSNSは相性がとても良く、自分が良かったと感じたこと、辛かったことを発信することで、同じ気質を持った仲間が集まってくるでしょう。
② 環境に合わせるのではなく、自分に合う環境を見つける!
HSPの人は「良好な環境下で、高い能力が発揮できる!」と言われています。
つまり、自分が環境に合わせるのではなく、自分に合う環境を見つけることが重要となります。
苦手を克服するのは一見重要に見えますが、 効率が悪いとも言えます。
自分が良いと思うことは何か?、どう過ごしたいか?、どうすると楽か?を妥協せず見つけていく必要があります。
多様性が溢れる時代のため、『自分が心地よいと思う空間』や『職場を見つけやすくなっている』と思います。
③ 物理的に外部からの刺激を遮る
前述の通り、HSPは五感が優れているため外部からの刺激を受けやすいです。
『光に敏感な人』もいれば、『不快な臭い』、『雑音が苦手』な人もいます。
特に気になる刺激を物理的に遮断することも、HSP気質の体調回復に効果的です。
・『光』が気になるのであれば、部屋の電気を暗くして蝋燭を付ける
・『雑音』が気になるなら、耳栓、ノイズキャンセリングイヤホンを付ける
・不快な『臭い』の洗剤、消臭剤を避ける など
刺激、情報を上手く選択できず全て受け入れてしまうのであれば、刺激を受けてからの対策や受けないための対策を徹底することで、疲れが溜まりにくくなります。
私は雑音が特に気になるので、下記の耳栓を「ブログ執筆」や「通勤中」、「疲れたとき」などに使用しています!
値段もお手頃なので興味がある方は是非手に取ってみてください。
まとめ
HSPは実社会で生きる上で、辛く感じること、生きづらさを感じることがあります。
しかし、感じ取る力が強いため普通の人に比べて、普段の生活で起こる些細なことでも幸せを感じることができます。
大切なのは、自分の気質を理解して上手に付き合うことです!
自分が生活する上で環境選びも重要となるため、別記事で触れていきたいと思います。
今回紹介した内容は以下の2冊を参考にしております!
気になる方は是非ご覧ください。
気になる方は是非手に取ってみてください!