【薬剤師必見!】ニキビ治療薬 4種の比較!特徴や注意点(べピオゲル、デュアック配合ゲル、ディフェリンゲル、エピディオゲル)
こんにちは。フリーランス薬剤師のハルです。
フリーランス薬剤師は「即戦力」としての勤務が求められるため、幅広い知識が必要となります!
ニキビ治療は塗り薬(外用薬)がメインで使われます。
今回は、『ニキビ治療薬(外用薬)』の特徴や違いについて書きたいと思います。
・薬剤師1〜3年目の人
・『ニキビ治療薬(外用薬)』の特徴や違いを学びたい人
ニキビ(尋常性ざ瘡)
ニキビ(尋常性ざ瘡)とは?

ニキビ(尋常性ざ瘡)とは以下のサイクルで起こる皮膚疾患です。

① 毛穴の角質が厚くなる or 皮脂が過剰分泌される (白ニキビ : 閉鎖面ぽう)
② 毛穴の出口が詰まり皮脂が溜まる
→ 皮脂が酸化して黒くなる(黒ニキビ : 開放面ぽう)
③ アクネ菌が毛穴の中で増殖
→ 毛穴周辺で炎症が起きる(赤ニキビ : 赤色丘疹)
→ 膿が溜まる(黄ニキビ : 嚢胞)
ニキビ(尋常性ざ瘡)の原因

ニキビの原因は以下になります。
・皮脂の過剰な分泌(ホルモンバランス、高脂肪食)
→ 毛穴の詰まり
→ アクネ菌の増加
・肌のターンオーバー機能の低下
ニキビ治療薬(外用薬)の比較
ニキビ治療薬(外用薬)には『べピオゲル、べピオローション(過酸化ベンゾイル)』、『デュアック配合ゲル(クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル)』、『ディフェリンゲル(アダパレン)』、『エピディオゲル(アダパレン+過酸化ベンゾイル)』があります。
べピオゲル、べピオローション(過酸化ベンゾイル)
適応 : 尋常性ざ瘡
特徴
① 推奨患者 : 『軽症〜中等症』
② 有効成分 : 過酸化ベンゾイル →『 殺菌作用+角層剥離作用』
③ 漂白作用あり!(髪や衣類に付かないように注意!)
④ 光線過敏症 → 日光への暴露が原因!
対策 → 夜間(お風呂上がりなど)の使用を徹底することで軽減
⑤ 高温下で成分(過酸化ベンゾイル)が加水分解される
→ 凍結を避け、25℃以下で保存!
副作用 : 落屑、刺激感
デュアック配合ゲル(クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル)
適応 : 尋常性ざ瘡
特徴
① 推奨患者 : 『中等症〜重症』
② 有効成分
・クリンダマイシン → 『アクネ菌に対する抗菌作用』
(抗炎症作用も認められている)
※『尋常性ざ瘡ガイドライン2017』より
・過酸化ベンゾイル →『 殺菌作用+角層剥離作用』
③ 高温下で成分(過酸化ベンゾイル)が加水分解される
→ 凍結を避け、25℃以下で保存!
ディフェリンゲル(アダパレン)
適応 : 尋常性ざ瘡
特徴
① 推奨患者 : 『軽症〜重症』
→ 白ニキビ(面ぽう)〜 赤ニキビ(赤色丘疹)に効果あり!
② 有効成分 : アダパレン → レチノイド(ビタミンA誘導体)様作用!
(皮膚の角化細胞分化を抑制 → 毛穴の詰まり改善)
③ 妊婦に禁忌!(催奇形成)
④ 副作用報告が多い!(皮膚剥離、紅斑など)
エピディオゲル(アダパレン+過酸化ベンゾイル)
適応 : 尋常性ざ瘡
特徴
① 推奨患者 : 『中等症〜最重症』
② 有効成分
・過酸化ベンゾイル →『 殺菌作用+角層剥離作用』
・アダパレン → レチノイド(ビタミンA誘導体)様作用!
③ 副作用頻度は『ディフェリンゲル(アダパレン)単剤』より多い!
④ 妊婦に禁忌!(催奇形成)
⑤過酸化ベンゾイルを含むが『室温保存』OK
ニキビ外用薬の副作用頻度
ニキビ外用薬の副作用発現頻度は以下になります。
まとめ
ニキビ治療薬(外用薬)の特徴や違いについてまとめました。
・べピオゲル、べピオローション(過酸化ベンゾイル)は、初期のニキビに効果的。漂白作用と光線過敏症に注意!
・デュアック配合ゲル(クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル)は、クリンダマイシンの抗菌作用+抗炎症作用で重症のざ瘡へ効果的。
・ディフェリンゲル(アダパレン)は、幅広いニキビ(軽症〜重症)へ効果的。妊婦に禁忌!
・エピディオゲル(アダパレン+過酸化ベンゾイル)は、強い殺菌作用+角化細胞分化抑制作用!副作用頻度多い!
共通して『肌への刺激感』等が副作用として挙げられますが、使い続けることで落ち着くものとなっています。

実際に使い始めた患者さんへの聞き取りでは、『刺激感』や『落屑』の副作用は稀な印象です…
引き続き皮膚科領域の薬についてまとめていくので是非ご覧ください!

今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
分かりやすくまとまった良書なのでご興味ある方は是非手に取ってきてください!




