【薬剤師必見!】ニキビ治療薬(外用薬)が2種類出たときはどうする?変色トラブルや効果的な塗布順番を解説!
こんにちは。フリーランス薬剤師のハルです。
フリーランス薬剤師は「即戦力」としての勤務が求められるため、幅広い知識が必要となります!
ニキビ治療は塗り薬(外用薬)がメインで使われます。
塗り薬を使う順番を間違えると『黄色に変色』したり、『薬の吸収に影響』が出ることもあります。
今回は、『ニキビ治療薬(外用薬)』が2種類以上出た場合に推奨されている塗布する順番について書きたいと思います。
・薬剤師1〜3年目の人
・『ニキビ治療薬(外用薬)』の推奨されている塗る順番を学びたい人
ニキビ(尋常性ざ瘡)
ニキビ(尋常性ざ瘡)とは?

ニキビ(尋常性ざ瘡)とは以下のサイクルで起こる皮膚疾患です。

① 毛穴の角質が厚くなる or 皮脂が過剰分泌される (白ニキビ : 閉鎖面ぽう)
② 毛穴の出口が詰まり皮脂が溜まる
→ 皮脂が酸化して黒くなる(黒ニキビ : 開放面ぽう)
③ アクネ菌が毛穴の中で増殖
→ 毛穴周辺で炎症が起きる(赤ニキビ : 赤色丘疹)
→ 膿が溜まる(黄ニキビ : 嚢胞)

詳しく知りたい方は、下記ブログをご覧ください!

塗布する順番
① べピオゲル(ローション) と ゼビアックスローション
べピオゲル(過酸化ベンゾイル)+ ゼビアックスローション(オゼノキサシン)
→ 混合で『ゼビアックス』が黄色〜褐色に変色する!
● オゼノキサン(pH10.5)に酸性の過酸化ベンゾイルを混ぜると中性に変化して『結晶が析出』する!
● ゼビアックスローション(朝の塗布)→ べピオゲル(夜の塗布)が推奨されている!

べピオゲル(ローション)
適応 : 尋常性ざ瘡
特徴
① 推奨患者 : 『軽症〜中等症』
② 有効成分 : 過酸化ベンゾイル →『 殺菌作用+角層剥離作用』
③ 光線過敏症(かぶれ)→ 日光への暴露が原因!
対策 → 夜間(お風呂上がりなど)の使用を徹底することで軽減
ゼビアックスローション
適応
・表在性皮膚感染症
・ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)
特徴
① 推奨患者 : 『炎症性皮疹(軽症から重症)』
② 有効成分 : オゼノキサシン(ニューキノロン系抗生剤)→アクネ菌に対する抗菌作用
ディフェリンゲル とダラシンTゲル
ディフェリンゲル(アダパレン)とダラシンTゲル(クリンダマシン)
● ディフェリンゲル→ ダラシンTゲルの順番での塗布が推奨されている!
理由① ダラシンTゲルを不要な部分にまで塗り広げないため!
理由② ディフェリンゲルを先に塗布することで、『クリンダマイシンの吸収率が高くなった』という報告があるため!


ディフェリンゲル(アダパレン)
適応 : 尋常性ざ瘡
特徴
① 推奨患者 : 『軽症〜重症』
→ 白ニキビ(面ぽう)〜 赤ニキビ(赤色丘疹)に効果あり!
② 有効成分 : アダパレン → レチノイド(ビタミンA誘導体)様作用!
(皮膚の角化細胞分化を抑制 → 毛穴の詰まり改善)
ダラシンTゲル(クリンダマイシン)
適応 : 尋常性ざ瘡
特徴
① 推奨患者 : 『炎症性皮疹(軽症から重症)』
② 有効成分 : クリンダマイシン → アクネ菌に対する抗菌作用
(抗炎症作用も認められている)
※『尋常性ざ瘡ガイドライン2017』より
まとめ
ニキビ治療薬(外用薬)の推奨されている塗布する順番についてまとめました。
ニキビ治療は外用薬がメインとなり、2種類別々に出ることもあります。

配合薬(デュアック配合ゲルやエピディオゲル)も販売されていますが、調整しやすいように別々に処方する医師も多い印象です。
組み合わせによっては『黄色に変色』することもあり、患者のコンプライアンス低下を招く恐れもあります。
医師の処方意図を読み取りつつ、しっかりとした指導を心掛けましょう!
引き続き皮膚科領域の薬についてまとめていくので是非ご覧ください!

今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
分かりやすくまとまった良書なのでご興味ある方は是非手に取ってきてください!




