帯状疱疹治療薬の比較!特徴や違いについてわかりやすく解説
こんにちは。アシオです。
2023年12月に心身的な体調不良を発症して休職…(2024年4月末まで)
その後、約4年勤めた調剤薬局を退職したHSP気質の薬剤師です。
SNSで若手薬剤師向けの勉強アカウントを運営しています。
今回は皮膚科領域の中で『帯状疱疹治療薬』の特徴や違いについてまとめたいと思います。
・薬剤師1〜3年目の人
・『帯状疱疹治療薬』の特徴や違いを学びたい人
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、身体の中に潜(ひそ)んでいた『水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella Zoster Virus)』によって、皮膚の痛みや発疹などが起こる病気です。
具体的な症状
・身体の左右どちらか一方に、
・ピリピリと刺すような痛み
・続いて『赤い斑点』と『小さな水ぶくれ』が帯状に出現する
帯状疱疹治療薬の比較
帯状疱疹治療薬には、『ゾビラックス(アシクロビル)』、『バルトレックス(バラシクロビル)』、『ファムビル(ファムシクロビル)』、『アメナリーフ(アメナビル)』があります。
ゾビラックス(アシクロビル)
作用機序:DNAポリメラーゼ阻害薬
適応
① 単純疱疹
② 造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染予防
③ 帯状疱疹
④ 小児 性器ヘルペスの再発予防
バルトレックス(バラシクロビル)
作用機序:DNAポリメラーゼ阻害薬
適応
① 単純疱疹
② 造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染予防
③ 帯状疱疹
④ 水痘
⑤ 小児 性器ヘルペスの再発予防
ファムビル(ファムシクロビル)
作用機序:DNAポリメラーゼ阻害薬
適応
① 単純疱疹
② 帯状疱疹
③ 再発性の単純疱疹
アメナリーフ(アメナビル)
作用機序 : ヘリカーゼ・プライマーぜ阻害薬
→ ヘルペスウイルスの増殖を阻害!
適応
① 単純疱疹
② 再発性の単純疱疹
まとめ
帯状疱疹治療薬の特徴や違いについて書きました。
・ゾビラックス(アシクロビル)は、剤形も豊富で小児の適応がある!1日5回飲まないといけない…
・バルトレックス(バラシクロビル)は、アシクロビルのプロドラッグで1日3回の服用でOK!錠剤が大きく飲みにくい…
・ファムビル(ファムシクロビル)は、PITの適応がある!バラシクロビルと比べて錠剤が小さく飲みやすい!
・アメナリーフ(アメナビル)は、腎機能の影響を受けない!錠剤が高い…
引き続き皮膚科領域の薬についてまとめていくので是非ご覧ください!
今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
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