乳糖不耐症でも飲める整腸剤は?乳糖を含まない整腸剤について

フリーランス薬剤師 ハル
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
こんにちは。フリーランス薬剤師のハルです。
フリーランス薬剤師は「即戦力」としての勤務が求められるため、幅広い知識が必要となります!
整腸剤には『乳糖』を含むものがあるため、乳糖不耐症の患者へ使用には注意が必要です。
今回は、『乳糖不耐症でも飲める整腸剤』について書きたいと思います。

こんな方に読んでほしい
・薬剤師1〜3年目の人
・『乳糖不耐症でも使える整腸剤』について学びたい人
乳糖不耐症とは?

乳糖不耐症とは、ラクターゼ(乳糖を分解する酵素)の『欠損』、『活性低下』で起こる疾患です。
小腸で分解されなかった乳糖が、腸内細菌叢により『乳酸』と『炭酸ガス』へ分解されます。

一般的に『離乳』に従い、ラクターゼ活性は低下します。
乳糖不耐症の種類

乳糖不耐症は、大きく分けて3つに分類されます。
① 先天性ラクターゼ欠損症
生まれつきラクターゼが欠損している乳糖不耐症です。
② 二次性乳糖不耐症
胃腸炎の後などに『一時的に』見られる乳糖不耐症です。
③ ラクターゼ活性非持続による乳糖不耐症
『成長と共に』ラクターゼの活性が低下する後天性の乳糖不耐症です。

乳児期(5〜7歳)で牛乳により下痢を繰り返す場合は、後天性の不耐症を疑います。
『乳糖』を含まない整腸剤
『乳糖』を含まない整腸剤は以下の2種類です。
・ビオフェルミン錠
・ビオフェルミンR錠
まとめ
乳糖不耐症でも飲める整腸剤について書きました。
・乳糖を含まない整腸剤は、『ビオフェルミン錠』と『ビオフェルミンR錠』の2種類
・『ビオフェルミン散』、『ビオフェルミンR散』は乳糖を含むため注意!
引き続き小児科領域の薬についてまとめていくので是非ご覧ください!
あわせて読みたい

意外と見逃しやすい目薬のpH?pH値が使用感にもたらす影響

今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
分かりやすくまとまった良書なのでご興味ある方は是非手に取ってきてください!
リンク
プロフィール