HSP(繊細)な薬剤師の苦労…悩んだこと,その気質にどう向き合ったか?
こんにちは。アシオです。
2023年 12月より休職中のHSP気質の薬剤師です。(2024年2月現在)
長らく、自分が持つ『敏感』で『繊細』な気質に悩み、苦しい思いをしてきました。
しかし、この気質を理解して上手に付き合う道を見つけることができました。
今回は10年間薬剤師として働く中で、苦労したことや自分なりのHSPの向き合い方について書きたいと思います。
・今働いている職場が合っていないと感じている人
・ストレスに弱い自分を責め続けている人
・HSPという言葉を聞いたことがあるがよく分かっていない人
HSPとは?
HSPとは『Highly Sensitive Person』の略で「とても敏感な人」を意味します。
(日本では繊細な人と言われることが多いようです。)
アメリカの精神分析医 エレイン・アーロン氏が提唱したもので、繊細な気質を持つ人を指します。
この気質は性格なので治ることはありません。
HSPで実際に悩んだこと
私の場合、特に『職場の人間関係について』気になることが多かったです。
特に気になったのが以下の3つでした。
① 上司や同僚の機嫌が悪いと気になる
② 常に周りに気を遣っているため、疲れが溜まりやすい
③ 失敗や拒絶に対して強い不安感抱いてしまう
① 上司や同僚の機嫌が悪いと気になる
周りの状況がとても気になるため、機嫌が悪い人がいると気が気じゃありませんでした。
特に、『苛立ちを前面に出してくる上司』や『同僚』がいると意識がそちらにいってしまいます。
しかし、近くに機嫌が悪い人がいるととても気になり、ご機嫌を取ってこの場の環境をよくしたいと思ってしまいます。
また、私ではなく『他の人が怒られたり』、『注意されている状況』に居合わせると自分のことのように気にしてしまいます。
② 常に周りに気を遣っているため、疲れが溜まりやすい
職場にいる間は常に周りに気を張り巡らせているため、休まることがありません。
家に着く頃には脳がクタクタで何も手につかなくなります。
業務終わりに飲み会に誘われると断ることができず参加してしまいますが、内心家に帰って休みたいと考えています。
『誘ってくれたから断るのは申し訳ない』と思いつつ、内心帰りたいと思っているので、めんどくい性格だなと我ながら思ってしまいます…
③ 失敗や拒絶に対して強い不安感抱いてしまう
HSPは『想像力が豊か』なので、行動に移す前にじっくり観察して熟考する傾向があります。
仕事であれば、最悪のシナリオを想定したり、不足の事態を想定して行動する方が多いです。
私の場合は、『薬の取り違いがないか』、『薬の飲み合わせに問題がないか』を徹底的に調べてしまいます。
薬剤師としては良いことだと思いますが、『仕事が遅い、丁寧すぎる』と言われることも多々ありました。
また、失敗することを恐れるため責任ある立場で判断をすることに強いストレスを感じました。
HSP気質の対処法
HSPで悩む方への対処法は以下の3つになります。
① 自分の気質(HSP)を理解する
② 自分の気質(HSPであること)を受け入れる
③ 自分に合う環境を見つけて、その環境で活躍するための方法を考える
① 自分の気質(HSP)を理解する
HSPは気質(性格)なので、治すことができません。
もし、HSPという気質を知らないと自分自身を強く責めてしまいます。
・なぜ自分は周りに比べて『ストレス』や『疲れ』に弱いのか
・なぜ周りと比べて体力がなく、『同じ量の仕事をしているのに疲れが溜まりやすい』のか
『周りが気になる性格』は病気ではなく、『個性の一つ』であることを知るだけでも肩の荷が一つ降りるかと思います。
② 自分の気質(HSPであること)を受け入れる
では、HSPの気質を持っていることは悪いことなのかと言えばそうではありません。
HSPは『日常のあらゆることに敏感』に反応します。
『小さな環境の変化』や『他者の気持ち』などを敏感に察することができます。
合わない環境では人一倍疲れてしまいますが、合う環境では十二分に実力を発揮します。
・企業の問題点を「敏感に察知』して問題点を挙げる
・悩んでいる人に寄り添い、『言葉を選びながら丁寧に接する』ことができる
繊細な性格を活かせる場でこそ、イキイキと働くことができます。
③ 自分に合う環境を見つけて、その環境で活躍するための方法を考える
HSPの気質を『理解』し、『受け入れたら』自分に合う環境探しに集中する必要があります。
HSPの方が合わない環境に遭遇した際、『無理矢理その場に適応しようとすること』は得策ではありません。
もちろん、今まで経験したことが無い分野に果敢に挑戦することは大事です。
しかし、『その環境が合わないと感じたら』早々に見切りをつけて、次の環境を探す図々しさも重要となります。
なぜならHSPは繊細なため、合わない環境に長時間いると、ストレスによる不調が溜まりやすいからです。
今はネットが発達し、『個人で稼ぐこと』が以前に比べて挑戦しやすい時代となりました。
また、終身雇用が崩壊し、転職も当たり前の時代となっています。
今の環境が合っていないと感じている方は貪欲に自分に合う環境を見つけることに全てのエネルギーを注ぐことが重要であると私は考えます。
まとめ
HSPは気質のため、努力や意識付けで『疲労』や「ストレス』をある程度軽減することはできると思います。
しかし、根本的に『周りが気になる』という性格を治すことはできません。
大切なことは、自分の良さを活かせる環境を見つけ、その環境で力を発揮することです。
もし、今回の記事を読んで少しでもHSPの気質があると感じ、『今の職場が向いていない』と感じている方は迷わず逃げてほしいと思います。
同じように悩む方の参考に少しでもなれば幸いです。
また、下記の本もオススメなので是非ご覧ください!