薬剤師が初めて傷病手当金を請求!苦戦した点や記入ポイントを徹底解説

こんにちは。アシオです。
2023年 12月より休職中のHSP気質の薬剤師です。(2024年2月現在)
先日、人生初の傷病手当金の請求申請を行いました。
『ネット』や『youtube』で詳しい書き方を調べてもなかなか出てこないので、精神科医と相談しながら作成しました。
『どのように書けばいいか分からなかった点』や『記入に手こずった点』について書きたいと思います。
請求書に不備がある場合は、支給までに時間が掛かる場合があるので、初めて記入するという方は是非参考にしてください。
※ 2024 3/15 追記
最初の傷病手当金の請求をしてから振り込みまで『約1ヶ月』掛かりました。
(2023 12/20 〜 2024 1/31 の 2ヶ月分)
・詳細な期間
(2024 2/5 請求書記載 → 2/8 勤め先へ提出 → 2/21 勤め先から健康保険組合へ提出 → 3/15 振り込み)
※ 2024 6/25 追記
2回目の傷病手当金の支給は、申請してから『約1ヶ月半』掛かりました。
(2024 2/1 〜 2024 4/20 の 80日分)
・詳細な期間
(2024 5/7 勤め先へ提出 → 5/23 勤め先から健康保険組合へ提出 → 6/25 振り込み)
・これから傷病手当金を請求する人
・休職予定のため傷病手当金の請求方法を知りたい人
傷病手当金の受給資格
前提として、休職する全ての方が傷病手当金を請求できるわけではありません。
・業務外の『病気』や『ケガ』で療養中であること
・療養のための労務不能であること
・連続した3日(待機期間)を含む、4日以上仕事を休んでいること
・給与の支払いがないこと(手当など、一部でも給与の支給があれば減額)
以上の要件を満たしていることを確認しましょう。
傷病手当金請求書

傷病手当金の請求には、”傷病手当金請求書“への記載が必要です。

私も勘違いしてましたが、”診断書”とは別に精神科医に書いてもらう必要があります。
一方、『請求書』への記載は、保険診療で行えます。
具体的にいうと、傷病手当金意見書交付料 100点 (1,000円)
となり、3割負担の方であれば300円で記入してもらえます。(診察料は別途発生)
傷病手当金請求書の記載方法
記入欄について (私の加入している保険組合の場合)
私が加入している保険組合の発行する雛形の記入欄は以下の通りです。
❶ 本人(被保険者)
❷ 受け取り代理人
❸ 振込先指定口座
❹ 事業主
❺ 療養担当医
休職した本人が記載するのは主に『❶、❸』となります。
❸ 振り込み先の指定口座を記入します。よく使う口座を記入しましょう。(ネットバンクでも問題ないです。)
❺ は担当医が記入するので、病院を受診した際に医師へ記入してもらいましょう。
❹ は会社が記入するので『❶、❸、❺』を記入したら、勤め先に提出しましょう。
❶ 本人記入欄 具体的な記載例

記入欄は以下になります。(私の組合の場合)
・被保険者証の番号・記号
・氏名、生年月日、住所
・本請求書の提出を事業主に依頼します (チェック)
・事業所の名称
・発病または負傷の年月日
・被保険者の業務の種類
・疾病名
・発病または負傷の原因を詳しく
・第3者の行為によるものですか (はい・いいえ)
・疾病または負傷の療養をするために休んだ期間(請求期間) ※ 待機期間を含む
・上記、休んだ期間で報酬を受けたときは、その報酬額と支払の基礎となった期間

特に太字は初めての請求時は何を書けばいいか悩むと思うので一緒に見ていきましょう!
被保険者証の番号・記号
『保険証に書いている』のでそのまま書きましょう。
氏名、生年月日、住所
いつも通り書きましょう。
本請求書の提出を事業主に依頼します。
依頼する場合は『チェック』を入れましょう。
事業所の名称
『保険証に書いている』のでそのまま書きましょう。
発病または負傷の年月日
症状が出て『仕事を休んだ日』を書きましょう。
被保険者の業務の種類
私は『薬剤師』と記入しました。
疾病名
私は診断書の通り『気分変調症』と記載しました。
発病または負傷の原因を詳しく
私の組合で出している請求書の記載例には、
「いつ、どこで、何を、どうしている時に、どういうふうになって、どこを、どうなったか」を詳しく記載するように書かれていました。
私が、下書きで書いた文が以下になります。
11月 不眠、動悸、めまい
12月1日 出勤前の過呼吸、感情失禁
これを医師に確認してもらい、添削してもらったのが以下になります。
11月頃 仕事の過労による不眠、動悸、めまいの症状が続いていた
12月1日 出勤前に過呼吸、感情失禁が起こり会社を休む。12月6日 精神科を受診
医師から言われたポイントとしては『仕事上で起こったこと』を強調した方がいいとのことでした。
また、『それらが原因で会社に出勤できなかった旨』も記載するようにとの事でした。
第3者の行為によるものですか
どちらでも支給に影響はないようなので、関係がなければ『いいえ』にチェックしましょう。
疾病または負傷の療養をするために休んだ期間(請求期間)
こちらは待機期間を含んだ休職期間を記載します。
待機期間とは、『傷病手当金の受給資格』でも書いたように、『連続した3日(待機期間)を含む、4日以上仕事を休んでいること』の要件に該当します。
以下、表で解説します。

例①のように、何らかの理由で出勤した場合は待機期間が成立しません。

私の場合、12/1〜19まで有休消化となったため、待機期間が成立して12/20から休職に入りました。
そのため、こちらの欄には『 R5 12/20〜 R6 1/31 』と記載しました。
上記、休んだ期間で報酬を受けたときは、その報酬額と支払の基礎となった期間
休職期間中に会社より手当などを支払わた場合はこちらに支払いを受けた期間と金額を書きましょう。
まとめ
以上が、傷病手当金の本人記入欄の記載例となります。
傷病手当金の請求は初めてだと難しく感じることが多いと思います。
混雑している病院だとゆっくり記入方法を聞くことができないこともあると思います。
そんなときは、今回の記事を是非参考にしていただければ幸いです。
また、傷病手当金の最初の支給は審査期間があるため時間が掛かる場合があるようです。
支給まで時間が掛かっても大丈夫なように、『日頃の生活費の見直し』も重要なので気になる方は下記記事も是非ご覧ください。
