【薬剤師必見!】抗うつ薬 SSRI 4種類!(レクサプロ・パキシル・ジェイゾロフト・ルボックス)の特徴と違い
こんにちは。フリーランス薬剤師のハルです。
フリーランス薬剤師は「即戦力」としての勤務が求められるため、幅広い知識が必要となります!
今回は『SSRI(抗うつ薬)の特徴と違い』について書きたいと思います。
・薬剤師1〜3年目の人
・SSRIの使い分けに自信がない人
・SSRIの比較や違いを学びたい人
SSRIとは?

SSRI(Serotonin Selective Reuptake Inhibitor)は脳内の『セロトニン選択的再取り込みを阻害』して『セロトニンを増加』させ、『抑うつ』や『不安症状』を緩和する薬です。

現在、販売されているSSRIは『4種類』となります!
SSRIの比較
レクサプロ(エスシタロプラム)
規格:10mg、20mg
Tmax:約 3.8時間
半減期(t 1/2):約 27時間
適応
・社会不安障害
・うつ病・うつ状態
特徴
① 初期投与量(10mg)で臨床状の改善が期待できる
② QT延長患者に禁忌
③ 12〜17歳に対する効果が実証されている
④ SSRI同士を比較したメタ解析にて効果と忍容性のバランスが最も良いとされている
ジェイゾロフト(セルトラリン)
規格:25mg、50mg、100mg
Tmax:約 8.7時間
半減期(t 1/2):約 22.5時間
適応
・うつ病・うつ状態
・パニック障害
・外傷後ストレス障害
特徴
① 消化器症状(悪心、嘔吐、下痢など)の副作用が少ない
② 効き目がマイルド
③ 病態(心疾患など)による禁忌もない
④ 18歳未満には慎重投与
デプロメール、ルボックス(フルボキサミン)
規格:25mg、50mg、75mg
Tmax:約 4.6時間
半減期(t 1/2):約 9.8時間
適応
・うつ病・うつ状態
・強迫性障害
・社会不安障害
特徴
① 『認知機能保護作用』、『記憶維持』に関わる“シグマ受容体”に作用
(うつ病に伴う精神病症状にも効果的)
② 併用禁忌が多い!(CYP1A2、CYP2C19を阻害するため)
禁忌薬→MAO阻害薬、ロゼレム、メラトニン、テルネリン
③ 18歳未満には慎重投与
パキシル(パロキセチン)
規格:5mg、10mg、20mg
Tmax:約 10時間
半減期(t 1/2):約 13時間
適応
・うつ病・うつ状態
・パニック障害
・強迫性障害
・社会不安障害
・外傷後ストレス障害
特徴
① SSRIの中で効き目が一番強い!
② 『パニック障害』や『強迫性障害』にも有効
③ CYP2D6で代謝されるが、同時に2D6阻害作用も有する!
→ 高用量で自己の代謝を阻害する(非線形の薬物動態を示す)
④ 減量や中止による中断症候群(めまい、吐き気)が起こりやすい…
⑤ 18歳未満には慎重投与
番外編:パキシルCR錠(パロキセチン徐放錠)
規格:6.25mg、12.5mg、25mg
適応:うつ病・うつ状態のみ
特徴
・放出制御製剤(CR:コントロールドリリース)
→ 消化器症状(悪心、嘔吐、下痢)の副作用を軽減
・パロキセチン錠10mg=パキシルCR錠12.5mg
(パロキセチン錠の1.25倍)
まとめ
抗うつ薬(SSRI)について特徴や違いをまとめてみました。
SSRIは比較的副作用が少ないだけでなく、歴史も長いため臨床の第一線で活躍しています。
医師の好みにもよりますが、それぞれの特徴を理解しているだけで投薬の際に話せることも多くなると思います。
引き続き、精神科領域の薬についてまとめていくので是非ご覧ください!

今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
分かりやすくまとまった良書なのでご興味ある方は是非手に取ってきてください!





