抗精神病薬の比較!クロルプロマジン換算(CP換算)について解説

こんにちは。アシオです。
2023年 12月より休職中のHSP気質の薬剤師です。(2024年4月現在)
SNSで若手薬剤師向けの勉強アカウントを運営しています。

今回はその中でも反響が大きかった『クロルプロマジン換算(CP換算)』について書きたいと思います。
・薬剤師1〜3年目の人
・抗精神病薬の使い分けに自信がない人
・『クロルプロマジン換算』について学びたい人

抗精神病薬 (メジャートランキライザー)とは?

抗精神病薬(メジャートランキライザー)とは『統合失調症』や『幻覚』、『妄想』などに用いられます。
強い抗精神作用を持ち、マイナートランキライザーでは対応できない『極度の不安』などを取り除くことができます。

クロルプロマジン換算(CP換算)とは?
クロルプロマジン換算(CP換算)とは、併用されやすい抗精神病薬(メジャートランキライザー)の『総投与量』が多くないかを知るための目安となる値です。

クロルプロマジン100mgに等しい値で換算します!
換算値は以下の表をご覧ください!
薬品名 | 換算値 |
クロルプロマジン(コントミン) | 100mg |
ハロペリドール(セレネース) | 2mg |
アリピプラゾール(エビリファイ) | 4mg |
リスペリドン(リスパダール) | 1mg |
パリペリドン(インヴェガ) | 1.5mg |
ブロナンセリン(ロナセン) | 4mg |
ペロスピロン(ルーラン) | 8mg |
アセナピン(シクレスト) | 2.5mg |
オランザピン(ジプレキサ) | 2.5mg |
クロザピン(クロザリル) | 50mg |
クエチアピン(セロクエル) | 66mg |
スルピリド(ドグマチール) | 200mg |
引用:本当にわかる精神科の薬 はじめの一歩
例
Rp1)アリピプラゾール3mg 1日2錠 = 1日量 6mg
Rp2)オランザピン2.5mg 1日1錠 = 1日量 2.5mg
① アリピプラゾール6mg の CP換算は
6/4 × 100mg = 150mg
② オランザピン2.5mg の CP換算は
2.5/ 2.5 × 100mg = 100mg
1日合計 150mg + 100mg = 250mg
→ クロルプロマジン換算で『250mg』服用している!
まとめ
クロルプロマジン換算(CP換算)についてまとめました。
抗精神病薬(メジャートランキライザー)は、併用されることが多く過量投与になりがちです。

その際、CP換算を用いて『投薬』や『医師への処方提案』に役立てることができます!
引き続き、抗精神病薬についてまとめていくので是非不ご覧ください!




今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
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