【薬剤師必見!】抗うつ薬 NaSSA リフレックス・レメロン(ミルタザピン)の特徴をわかりやすく解説!
こんにちは。フリーランス薬剤師のハルです。
フリーランス薬剤師は「即戦力」としての勤務が求められるため、幅広い知識が必要となります!
今回は『NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)の特徴』について書きたいと思います。
・薬剤師1〜3年目の人
・NaSSA の特徴について学びたい人
NaSSAとは?

NaSSA(Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)は『ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬』です。
NaSSAの作用機序

● ノルアドレナリン作動性
① α2受容体 を遮断 → ノルアドレナリン作動性神経系を増強
● 特異的セロトニン作動性
② α1受容体 を介してセロトニン作動性神経系の発火を促進
③ 5-HT2、5-HT3、ヒスタミンH1の各受容体遮断
→『①』+『②,③』の作用 → 5-HT1A受容体に結合しやすくなる!

他の抗うつ薬で問題となっている投与初期の『不安・焦燥感・性機能障害・吐き気・食欲減退』などの副作用が少ないです!
NaSSAの特徴
リフレックス・レメロン(ミルタザピン)
規格:15mg、30mg
規格:15mg、30mg
Tmax:約 1.1時間
半減期(t 1/2):約 31時間
適応
・うつ病・うつ状態
特徴
① うつ病治療の第一選択薬のひとつ → 特に『不眠』、『不眠』、『イライラ感』、『食欲不振』に対して有効!
② “投与1週間後“より有意に優れた抗うつ作用を認める!
③ 投与初期に一過性の比較的強い眠気が起こりやすい… → 継続により軽快することが多い!(1日1回 就寝前 服用)
④ 肝薬物代謝代謝酵素に対する影響が少ない!
主な副作用 (ほとんどが投与初期に発現し、用量依存性は認められない)
・傾眠
・口渇
・倦怠感
・便秘
禁忌
・MAO阻害薬 投与中または投与中止後2週間以内の患者

初期投与量は”15mg” ですが、鎮静作用による『翌日の持ち越し効果』を考慮して半錠(7.5mg)で処方されるケースや、眠気に応じて自己判断で半分に割って減量するように指示が出るケースもあります!
おまけ:カルフォルニアロケット療法

米国の臨床精神薬理学者:スティーブン・ストール氏(カルフォルニア大学 サンディエゴ校の非常勤講師)が提唱した抗うつ薬併用療法

NaSSA (ミルタザピン)と SNRI (セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)のイフェクサー(ベンラファキシン)を併用することで、精神状態を司る3種類のモノアミンを活性化する推進剤(ロケット燃料)として働くという例えである

イフェクサー(ベンラファキシン)について詳しく学びたい方は、下記リンクの記事をご覧ください!

まとめ
NaSSa(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)についてまとめました。
・リフレックス、レメロン(ミルタザピン)は”ヒスタミンH1受容体拮抗作用“が強いため、『不眠を伴う うつ病患者』に用いられることが多い!
・投与初期に一過性に比較的強い眠気が起こりやすい… → 継続により軽快することが多い!(1日1回 就寝前 服用)
引き続き、精神科領域の薬についてまとめていくので是非ご覧ください!

今回の記事を書くにあたり『下記図書』を参考にしました!
分かりやすくまとまった良書なのでご興味ある方は是非手に取ってきてください!

